ライオン事務機 (Roland DG) STIKAについて

もう10年以上前になるがRolandからカッティングプロッタCAMM-1が発売された時は喉から手が出るほど欲しかったがその高額ゆえになかなか買うことができなかった。折りしもRC仲間で内装関係の仕事をやっている人が購入してその話を聞いたり実際に切った物を見る度にうらやましかったものだ。
実際にCAMM-1を触るきっかけはそれから8年位過ぎてから会社がある地域の商工会で購入し、会社の玄関に会社名をカッティングシートを張る事になり自分の手でそれを作成する事になった。ただ切れ味が悪くカッティングプロッタで切った後、さらにカッターでかなりの箇所切込を入れないと物にならず随分苦労した。
時代ともにカッティングプロッタは業務用とパーソナルユース用と機種が分かれたがSTIKAはパーソナルユース用で小型になり随分と値段がこなれてきた。そろそろ購入時期かなと思っているとBBさんやMさんはすでに持っているらしい。RCも再開した事だしさっそく1台買おうかなと思っているとヤフオクに出品され以前に比べれば随分手軽になっている。色々インターネットで調べていると岐阜県にある丸和書店 HPはこちら というお店が通販で消費税、送料コミコミ値段でSX-8Lが\36,600で販売しているのが最安値と思いさっそく注文、お金を振り込んだ翌日には品物が届いた。一緒にプロテクトシート、交換用の替刃、アプリケーションシート2巻も購入したがお店ではどうしてカッティングシートを買わないのだろうかと思ったのに違いない・・・・
このお店はサードパーティー製のシートや替え刃を安く売っているのでお勧めだ。

ライオン事務器 STIKA SX-8L

STIKAは本来Rolandの製品だがライオン事務器も販売している。付属品の違いらしいがライオン事務器扱いの方が安く手に入る。
箱から出してみると思ったより小さい、カッター回りも昔見たCAMM-1よりもけっこうチャチで頼りなくパーソナルユースだからしかたないかもしれない。用途はヒコーキに張る文字を切るために買ったので通常のカッティングシートは使わずにオラカバのウエットを使うが、困った事にウエットはほとんどの模型屋さんで置いていない。困り果てているとたまたま寄った秋葉原のアサミ HPはこちら には20色位置いてありさっそく購入してきた。
カッティングソフトとドライバは特に問題なくPCにインストールできる。ドライバはプリンタと同系列なのでどんなPCでもトラブルは起きにくいはずだ。ただSTIKAにはインターフェースとしてパラレルポートしかないのでMacintoshで使うにはUSB-パラレルの変換ケーブルが必要で、トラブルも起きやすいのでWindowsでの使用をお勧めする。
付属のソフトは凝った機能はほとんどなく実にシンプルでPCに詳しくない人でもすぐに使えると思うがなれてくると明らかに機能不足だ。オリジナルファイル形式のほかにビットマップも扱えるので他の画像を扱うソフトと併用する必要がある。実際、付属のソフトではシートに対して横書きにしかできないのでSX-8Lでは文字列の長さが160mmまでしか切る事ができない。縦方向にカッティングするには画像ソフトで縦方向の文字画像を作成してそれを読み込ませれば縦方向には1000mmまでの物が切れるらしい。
まずはさっそくオラカバを200mmの幅に切った物をセットしてテストカットしてみると驚くことに刃の調整は出荷時のままで問題なく切る事ができた。台紙はほとんど刃が入っていない。普通のシートと台紙の厚みは同じらしい。気を良くして何枚か切ってみた。
文字以外のフィルムも昔苦労したようにカッターを入れなくても剥がす事ができるが文字が小さいので「i」の上の点などはどうしても一緒にめくれてしまう。説明書にも書いてあるが小さい文字を切るのはそれなりに大変だ。
ヒコーキでもヘリでも車でもただ色分けしただけではデザインとしては殺風景だが文字を入れるとビシッとしまる。カッティングプロッタはRCを楽しむ上で是非揃えたいアイテムで値段も安くなってきたので当RCPでもコラムを作ってこれからも情報を発信したいと考えている。