Super Frontier20 (石井模型)

エンジン
OS MAX-25FP
プロペラ
APC 10×4
プラグ
ENYA No.3
タンク
Model Craft 200cc
送信機
Futaba FF7A
受信機
Futaba FP-R137F 72MHz
エルロンサーボ
GWS MINI LF STD (W:23g T:2.9kg)
ラダーサーボ
GWS NARO PRO/STD (W:12g T:1.6kg)
エレベーターサーボ
GWS MINI LF STD (W:23g T:2.9kg)
エンコンサーボ
GWS NARO PRO/STD (W:12g T:1.6kg)
シャッターサーボ
GWS NARO PRO/STD (W:12g T:1.6kg)
カメラ
CASIO EXILIM EX-S1
仕上
主、尾翼、胴体:モノコーテ
重量
1480g (カメラハウジング込、カメラ別)
メーカーページ

【概要】
空撮機はしばらくはOKのNavigator25を使っていたが機体がバルサ製ではないのでかなり重量級になってしまっていてトレーナーとしては落着いていて上空性能は良いかも知れないが着陸などの低速性能は高翼面過重が災いして扱いにくく不整地では手投げなので発進はともかく着陸が大きな問題となった。40クラスではなく20クラスを選んだのは飛行場以外の農閑期の田んぼなどでも手軽に空撮をやろうと思っていたのでNavigatorを田んぼで飛ばすのは躊躇していた。
近くでトレーナー機を入用としていた人がいたのでNavigatorは前記の理由もありその人に譲る事にした。その代わりにムサシノのHope26を作ったがそれ程軽量化に特に気は使わなかったが1kg強で仕上がり低速安定性はNavigatorとは別次元でファンフライのように舵面は大きくないので長時間のホバリングはできないが、パワー的にはホバリングからフルパワーにするとそのまま上昇していく位余裕があり飛ばしていてかなり楽しいヒコーキだったので結局はカメラを積むには至らなかった。
空撮用のヒコーキとして次は前回、候補に上がった石井模型のFrontier20の購入を考えていたが、たまたまヤフオクに出品されたので入札しておいたら誰とも競合することなくあっさり落札できてしまった。送られてきたキットの箱をさっそく開けて見ると主翼のプランク材や胴体の側板などは思った以上に固いバルサが使われていて石井模型のホームページには重量が1.25kgとなってはいるが、とてもそんな重量では収まりそうもない。しかも付属のマニュアルには何と重量が1.8kgと記載されている・・・・( ゚Д゚)/ハナシガチャウヤロガ

【製作編】
ぼやいていてもしょうがないのでとりあえず組立てる事にしたがトレーナーという事で多少重量がかさんでも初心者が組立てやすいような構造になっているので少々改造して多少なりとも軽量化をする事にした。
  • 手に取ってみると重そうなグラスナイロン製のエンジンマウントはそれだけで80gもあり、これは大変と思い4mmベニアを3枚積層してマウントを作り直すと20g強となったので50g以上軽量化になった。またノーズギヤはラダー連動方式になっているがタキシングはあまりやらないし、またタキシングの必要がある時でもラダーのみで十分コントロールが可能なので固定にしてリンケージは省略した。
  • 水平尾翼は取外式になっていて便利そうではあるが小型機なのでそれほどじゃまにはならない、しかもエンジンマウントを軽量化したのでノーズが軽くなったのでテール側も軽量化の必要があったのでベニア製のベースを省略して瞬間で水平を接着した。
  • エレベータとラダーのロッドがコスト面からラワンの丸棒になっているがこれがまた重いのでバルサに交換、ピアノ線も舵面側は短くして、サーボ側をやはり短い1mmのピアノ線に交換、テールは重くならないようにした。
  • あまり負荷のかからないスロットルとラダーは12gのマイクロサーボ、エルロンとエレベータは信頼性の面で23gのミニサーボを使用する事にして標準サーボは使わないようにして軽量化をはかった。受信機は高高度まで上げるので通達距離が必要なのでフタバの標準タイプを使用した、またバッテリーはかなり軽量なRC HOBBYで扱っている4.8V、320mmAのNiHMを使いメカ類はかなり軽量化を図った。
上記を施したところ150g位の軽量化になったとは思うがそのまま組立てるとNavigatorと同じ位の1.5kgオーバーになると思われる。
モノコーテ張りだがそのままでは張りが弱く成家カラーに配色されているので張合わせが多いが接着もイマイチなのでもう一度アイロンを当直す必要がある。組立ては1日2時間位の作業で1週間もあれば楽に完成する。またタンクやスピンナーなども付属しているので別途必要なものはRCメカ、エンジン、プロペラ位だ。
サーボはコストを下げるためにGWS製を全面的に使用したがサーボ4個で\6,000以下で揃ってしまう。少し前ならほぼ1個の値段と同じ位で良い時代になったものだ。

【飛行編】
ヒコーキのサイズはNavigetorよりさらに一回り大きいので低速での安定性は良いと思われるのでエルロンによるSカンバーの必要はないと思う。テールも長く水平尾翼もかなり大きいのでピッチの方向の安定性は良さそうだ。舵面はかなり小さいのでレスポンスは良くないので箱にはスタント飛行もOKとは書いてあるがそれなりのヒコーキでやった方が良いと思う。
旋回時の機首下げが少ないので普通のヒコーキのつもりでアップを引くと頭を上げてしまう位で、エルロンに気を取られエレベータまで気がまわらない入門者には最適なヒコーキだと思う。パワー的にはOSの25FPで十分でフルパワーしなくても楽々離陸していき中スローでも上昇していく位だ。プロペラは10×4だと機速も押えられ引きも十分でお勧めだ。
着陸はスタント機のように浮かしてアプローチすると失速させてしまう恐れがあるので多少突っ込まして進入させた方が良い、突っ込ましても機速は早くはならない。カメラを積んでいるので接地した時点ですぐにエンジンカットしてしまうがカメラを積んでなければラダーのみで十分タキシングで足元まで誘導できる。タンクは200ccを積んでいるので中スローを多用するので15分位は楽に飛んでいるので1フライトで多いときは100ショット位撮影してしまうので予備のメモリカードはしっかり用意している。
カメラは今のところかなり軽量のCACIOのEXILIMを積んでいるが場合によって高画質がほしい時は300gオーバーのNikonのCoolPix990を積んでも1,8kg位で収まりそうなので十分現実的である。