TSUBAME-90 (SwallowV2とも言う、ちなみにQuick製)

エンジン
YS F-91AC
プロペラ
APC 13×11 (9,350rpm)
エルロン サーボ
Futaba S9101×2
エレベーター サーボ
Futaba S9252 (Digital)
スロットル サーボ
Futaba S9601
ラダー サーボ
Futaba S9203
送信機
Futaba FF9A
受信機
Futaba R149DP
バッテリー
RC-HOBBY 4.8V 1500mmA ニッケル水素電池
タンク
IM 420cc
マフラー
ハットリ製 YS91用
仕上
オリジナルフィルム、クリアウレタン上塗
重量
約3,8kg

■ 製作編 ■
某問屋から発売されている○wallowEX-90 ( ゚Д゚)/フセジノイミネェーYo とバッティングしているため名前と配色とカウリングを変えてQuickから6月の初旬に発売されたTSUBAME君。\26,000というウルトラビックリ価格で発売されたファーストロットを幸運にも手に入れることができエンジンもYSのF-91ACが1台あったのでさっそく組立てだした。ただこのキットは安いだけあってかなり手を入れてやらないと様々な問題が発生するものと考えられれるのでチマチマとやっていたのでけっこう手間取り結局1ヶ月以上製作にかかってしまった。(´д`; )

まずは比較的初期段階の作業として舵面をヒンジを使って取付ける工程をチラッとばかし紹介しよう。

まずは付属の円型のヒンジをカッター等で1mm幅位の切込みを入れる。
次にヒンジ溝に1,5mmφ位の穴をあける。穴はヒンジの切込みの位置としっかり合せておく事。
ヒンジ溝にヒンジを差込み穴と切込みの位置を合わせてノズル付きの瞬間を差込み流込めば完了。瞬間が固まるとヒンジはもう何をやっても抜けなくなり切るしかないので慎重に作業しよう。

このヒコーキで問題なのはどういう設計思想なのか理解に苦しむがエレベーターとラダーの舵面にアクロ機のようにカウンター面が付いている。しかも舵面はアクロ機のように大きくはないのでこれではアクロ機としても使いにくい、何とも中途半端な設計だ。まあ○商の○-Trickのコピーという噂があるのであまり飛ばすことに精通していない設計者が訳もわからず付けてしまったという事なら理解できないとも言えない。
と言う事で今回はこのカウンター面を垂直尾翼や水平尾翼に固定してしまう事にした。これでニュートラル特性はかなり向上するはずである。(゚Д゚ )ウマー

まずはカウンター面を切離す。舵面側は切取面をVカットしてカウンター面は尾翼に固定するが結構形が合わない(´д`; )
ラダーはソリッドではなくリブ組みなのでカットすると切取面が穴になってしまうのでバルサ片でふさぐ必要がある。
デジカメなので白がしっかりとんでしまったが水平尾翼の様子。案外固定部分と舵面のバランスは良い比率のなっている。
張られているフィルムはオリジナルで、オラカバを張ろうとすると色が合わないので仕方がないので別配色にした。
こちらは垂直尾翼、接合面がけっこう合わない(´д`; )
それにしても水平尾翼がかなり前に取付けられているのでスタント機として使うのは尾翼容積が完全に不足気味。
尾翼全体、胴体一体の垂直尾翼はまさにスタント機という感じで( ・∀・)イイ! しかし水平尾翼はやや小振りでそれに比べて垂直尾翼はやや大きいのでアクロ機的な設計になり一体オメェは何者なんじゃ〜という感じ。
接合したところをごまかした配色がかなりイマイチだ。また翼端に施されえたラウンドで黒の配色は全くじゃまで先鋭的な翼端が丸く見えるようになってしまうので何とかして( ゚д゚)ホスィ…

基本的にこのヒコーキは50クラスのMagpieやLackの単なるサイズアップという構造になっているので気に入らない個所がかなりある。
防火壁、脚の取付ベース、主翼のウイングボルトのベースなど気をきかせて裏からコーナーにバルサの3角材で補強してくれてあるがハッキリ言ってこれはほとんど強度のプラスにはならない。逆につめ付きナットを付ける事を考慮していないのでそのままでは押しつぶしてしまい結局意味のない部材となってしまう。

ウイングボルトの穴あけ作業の様子。
アルミパイプのカンザシだけでは主翼がヽ(`Д´)ノ マンセ〜 (万歳)しそうなのでパターンを練習するにあたってはグラス巻きは必須作業だ。
足の取付ベースは初飛行でいきなり破損してしまったので明らかに強度不足だ。そこで手持ちの10×8mmの堅木で第2胴枠、第3胴枠、及び側板のコーナーに補強材入れベースもカバベニア製にしたので強度的には問題がなくなった。
グラス製の脚は左右分割されているのでこのようにこの様にグラスorカーボンプレートを追加するとハードランディングでも取付ベースを痛める事がなくなる。
この胴体下部にはグラスカバーが付くがネジ止めする所がキットでは10×10mmのバルサなのでタッピングビスが利きにくいので3mmベニアに変更した。またこの部分の空間狭くハットリマフラーを使う場合はマニホールドの熱でグラスカバーが焼けてしまうので5mm後部のみかさ上げして空気流も多く取れるようにした方が良い。

このキットにはリンケージパーツからタンク、脚、スパッツ、タイヤ、タンクなど驚くほどパーツが豊富に付属している。後はエンジンやRCメカ、スピンナー、プロペラ等を用意すればとりあえず完成させることができる。が、残念なことに使えないパーツが多く特にリンケージパーツは好みに応じて別途用意する必要がある。
配色に関してもSwallowよりもやや後退していると思う。まあSwallowもお世辞にも良いとは言えないがまだ表と裏面が配色を変えてあって上空での視認性を考慮してあるがこのヒコーキはそれさえ無視して同系列の配色になっているのはいかがな物かとと思う。
表はオレンジとダークブルーの組合せとちょっと間の抜けたグリーンとメタリックパープルの組合せだが妙に尖った配色パターンになっていて先端からすぐ剥がれてきてしまうのでかなり困ったデザインだ。しかたなくクリヤウレタンを塗ったが割合厚めのフィルムなのでそれでも剥がれて来てしまう。ヽ(`Д´)ノ  先端はシールを張っておく必要がある。
大きなカーブの三日月型と尖った角のような配色はいかにも中国的なデザインで個人的には全く好みではないが貼り換えるのも面倒だったのでこのまま仕上げる事にした。オラカバに貼り換えると若干軽量化できるかも知れない。

オリジナルのままでは視認性が悪い配色なのでとりあえず主翼の裏面に手持ちの蛍光オレンジを貼ってみたがこの程度の面積では余り大勢に影響はなかった。(´д`; )
エンジン周り。胴体の前部は細くカウリングもかなり小型なのでエンジンのヘッドやバルブカバーはしっかり露出してしまい外観はかなりいけてない。ヽ(`Д´)ノ  その分冷却には全く問題はない。
メカ積みの様子。ウイングボルトのベースと主翼の間には間隙が空いているので必ずバルサで埋めてやる必要があり、怠るといずれベースがボルトの締付けにより破損する可能性がある。
タンクはスペースの関係上付属の物は大きすぎてこの場所に入らないのでIM製420ccを使用。
普通にメカ積みをすると重心が後ろにいってしまうのでバッテリーは防火壁のすぐ後ろに搭載した。
エルロンリンケージはボール(ボール:JR、ロッドエンド:K&S)とベアリング(ベルテック)の組合せ、コストパフォーマンスも良いので最近この組合せがお気に入り。ロッドはニフテックだが60mm前後の物が手持ちでなかったのでサーボの向きを前後を変えて90mmで対応している。ホーンはニシオカ製に見えるが実はQuick製、1組\630でかなりお得。エルロンに埋込まれているベニヤ板の位置の関係でホーンを左右逆に使用した。
尾輪は手持ちのIM製にしたが大きいタイヤが付属したRC-HOBBY製の方が良かったかも知れない。ラダーホーンはIM製でリンケージワイヤーは付属の物はほつれて使いにくいのでダイソーで販売している0.4mmのステンレスワイヤーを使ってみた。今のところこの暑さでも伸びはなかった。
エレベーターホーンはQuick製、こちらもロッドエンドはベルテック。
機首まわり、かなり小型のカウリングなのでエンジンのヘッド部分は大きく露出する。左右のインテークは前後に大きく開いているのでかなりのエアーの流入してくる。
機首を横から、機首のアンダーカバー後部をかさ上げしてあるのでノーズが絞られた形状に見える。ダウンスラストをしっかりつけるとカウリングのラインが全く合わない。ヽ(`Д´)ノ  こんなに後ろに長くしなくても良いと思うのだが・・・・(´д`; )

■ フライト編 ■
このヒコーキはフローティングマウントが装備されていないので飛行時の排気音はカン高い耳に障る音質でDingoに近い。ただしっかりマウントされているのでパワーロスはなく水平では走りやすく引きも良いのでそこそこの飛びはする。また重量、特に主翼が重たいので割合スワリも良い。演技を近めで小さくまとめるのは苦手で、遠めでスロットルを空け気味にし走らせて大きめの演技をした方が良いヒコーキだと思う。

テールモーメントが普通のスタント機に比べるとかなり短く水平尾翼もやや小振りな事から尾翼容積が最近のパターンをこなすには不足気味で機速を落として演技を行おうとすると完全にピッチ方向の安定性が不足気味だ。そのためエレベーターの利きも今どきのヒコーキに比べると初期がシビアという性格を持つのでエクスポネンシャルを多めに設定した方が飛ばしやすくなる。ただしこれはエレベーターのカウンター面を固定してしまった場合である。もっともカウンターがあるともっと舵の利きはシビアになると思われる。

エルロンは重たい主翼のせいかややダルな感じで初期がやや鈍いので個人的には好みのフィーリングだ。話は変るが以前RCカーでよくレースに出ていた時はアンダー気味でコーナーではコジて曲がって行くセッティングの車が好みだった。一発の速さはないが固くレースを続けられるのでポカが多いばろの群長には必然のセッティングだった。このヒコーキのエルロンも車で言えばややアンダー的な性格を持つのでけっこう良いと思うが、ただスタントではスナップロールというクイックに利いてもらわないと困る演技もあるのでデュアルレートやスイッチを使って対応する必要がある。また垂直尾翼が割合大きいのでスナップロールには入りにくい要素はあるが尾翼容積が小さいので相殺されているかも知れない。

キットにはグラス製の固定脚とスパッツが付属していて脚の方はかなり長めで地上姿勢が高めになり離陸は容易に行える。またけっこう丈夫なので多少のハードランディングには問題ないようだ。スパッツは基本的に消耗品なので付属のスパッツはやや大きめでけっこう空気抵抗が多そうなのでもう少し小型の物に交換してしまおう。ちなみにタイヤもブレていたり変形していたりであまり良質な物ではないのでついてに交換した方が良い。あとカウリングが後ろに長く、エアーもサイドから流入が多いようで突込みで機速にのってくると後ろに伸びた耳の部分がリードになって鳴ってしまうのでスポンジテープなどを貼ってやる必要がある。

これまでネガティブな事ばかり書いてきたがこのキットは値段が国内メーカー製の90クラスを量販店で買う値段のさらに半額で購入ができるので気になる所はこまめに修正して好みのセッティングを出していくのも楽しみのひとつだ・・・・(´;ω;`)ウッ…そ、ほんとはマンドクセ〜事はやりかたかねぇ〜 (´д‘; )

■ その後 ■
TAIJIと平行して飛ばしているとどうしてもフィーリングが合わず、ましてやP-05/P-07などは浮の良さが必要されるのでこのヒコーキはあまり向いていないと思う。アドバンズド位なら問題はないのだが・・・・と言う事でN瀬さんにゆずってしまった。