F.Airが思いのほか完成キットとしては良かったのでその勢いでホクセイモデルの中で一番スタント機として使えそうなPRIMUS Sportsを選んでみた。製作に関してはRC HOBBYのサイトにに写真をふんだんに使った製作記事のページがあるので付属の説明書よりも参考になる。
他のキットはあまり良くは知らないがこのキットの良い所は・・・・
- 胴体の主翼や尾翼の切欠きが正確でそのままぴったり密着する。隙間ができないので接着剤を流込みにくいという噂もある。また取付け角や水平度も正確で削り込む必要も特になかった。
- サーボベッドは工作済だし、エンジンマウントの取付け穴や爪つきナットも取付けれていて完成度の高いキットだと思う。
- エンジンの冷却には充分に考慮された設計になっていてカウリング内の空気の流れはかなり良さそうだ。クランクケース冷却用のの空気流も充分に確保されている。
どちらかと言うと名前の通りスポーツ機としての設計なのでスタント機として使うには若干の変更を施してやる必要があるのでリストにまとめてみた。
- エレベーターがコの字型の金具で左右を連結してダイレクトリンケージになっているが、エレベーターのクセ取ができないのでサーボの位置を変更してオーソドックスなロッドによる両引きにした方が良い。ついでラダーもワイヤーリンケージの方が良いかも知れない。
- 付属の尾輪金具ではラダーサーボのギヤを傷めてしまいそうなので気になる人はIM製の尾輪セットに交換した方が良い。
- 主翼と尾翼が機軸に対して取付け角(迎角)が0度になっているので主翼の場合、前縁縁で+2mm(変更は後縁で-2mmの方が楽)取付け角を付けたほうが良い。そのままだとエレベーターが1〜2mmほどUPトリムになる。
- 飛行場が芝の場合や雨が降った後など地面が軟弱だと3.5mmのピアノ線の足だと、ピッチの強いプロペラを使っていると機速が殺しにくく曲げてしまい、つんのめってプロペラを傷めてしまいやすいのでジュラ脚(OK製)かカーボン脚(ヒロボー製)に換えた方がいいかも知れない。平足にするとますますナイフエッジ性能が上るよ。
- エンジンはYS FZ-63ではスタント機として使うにはややオーバーパワー、翼面積も不足している感じがするのでFZ-53の方が良いかも。タンクは53の場合は説明書通り240〜270ccでOKだが、63の場合は320〜350ccを積む必要がある。
- かなり側面があるところにきて垂直尾翼が140クラスのスタント機並に大きいので横風ではたちどころに流される。ばろの群長機では今後、少しづつ小さくしていく予定。
- エルロンの舵面が大きいのでスタント機としては利き過ぎるので翼端側を少し削り込んでやる必要があると思う。