PRIMUS Sports (ホクセイモデル)

エンジン
YS FZ-63
プロペラ
APC 12×9 現在使用中(10500rpm)
APC 12×10 将来使用するかも(?rpm)
エンコン サーボ
FUTABA S3101
エルロン サーボ
FUTABA S9601×2
エレベーター サーボ
FUTABA S9001
ラダー サーボ
FUTABA S9403
送信機
FUTABA FF9
受信機
FUTABA R149DP
バッテリー
RC-HOBBY 4.8V 700mmA ニッケル水素電池
タンク
OK 320cc

■ 製作編 ■
F.Airが思いのほか完成キットとしては良かったのでその勢いでホクセイモデルの中で一番スタント機として使えそうなPRIMUS Sportsを選んでみた。製作に関してはRC HOBBYのサイトにに写真をふんだんに使った製作記事のページがあるので付属の説明書よりも参考になる。
他のキットはあまり良くは知らないがこのキットの良い所は・・・・
  • 胴体の主翼や尾翼の切欠きが正確でそのままぴったり密着する。隙間ができないので接着剤を流込みにくいという噂もある。また取付け角や水平度も正確で削り込む必要も特になかった。
  • サーボベッドは工作済だし、エンジンマウントの取付け穴や爪つきナットも取付けれていて完成度の高いキットだと思う。
  • エンジンの冷却には充分に考慮された設計になっていてカウリング内の空気の流れはかなり良さそうだ。クランクケース冷却用のの空気流も充分に確保されている。
どちらかと言うと名前の通りスポーツ機としての設計なのでスタント機として使うには若干の変更を施してやる必要があるのでリストにまとめてみた。
  • エレベーターがコの字型の金具で左右を連結してダイレクトリンケージになっているが、エレベーターのクセ取ができないのでサーボの位置を変更してオーソドックスなロッドによる両引きにした方が良い。ついでラダーもワイヤーリンケージの方が良いかも知れない。
  • 付属の尾輪金具ではラダーサーボのギヤを傷めてしまいそうなので気になる人はIM製の尾輪セットに交換した方が良い。
  • 主翼と尾翼が機軸に対して取付け角(迎角)が0度になっているので主翼の場合、前縁縁で+2mm(変更は後縁で-2mmの方が楽)取付け角を付けたほうが良い。そのままだとエレベーターが1〜2mmほどUPトリムになる。
  • 飛行場が芝の場合や雨が降った後など地面が軟弱だと3.5mmのピアノ線の足だと、ピッチの強いプロペラを使っていると機速が殺しにくく曲げてしまい、つんのめってプロペラを傷めてしまいやすいのでジュラ脚(OK製)かカーボン脚(ヒロボー製)に換えた方がいいかも知れない。平足にするとますますナイフエッジ性能が上るよ。
  • エンジンはYS FZ-63ではスタント機として使うにはややオーバーパワー、翼面積も不足している感じがするのでFZ-53の方が良いかも。タンクは53の場合は説明書通り240〜270ccでOKだが、63の場合は320〜350ccを積む必要がある。
  • かなり側面があるところにきて垂直尾翼が140クラスのスタント機並に大きいので横風ではたちどころに流される。ばろの群長機では今後、少しづつ小さくしていく予定。
  • エルロンの舵面が大きいのでスタント機としては利き過ぎるので翼端側を少し削り込んでやる必要があると思う。

機種まわり、足はMKのモールド製でやや重い、おかげで後重心気味だったのがちょうど良い所に来た。プロペラはAPC12×9、スピンナはMK57mmで形が気にっている。
タンクはOK製の320ccでひっくり返して給油やエアー抜きなどを作業するように配管した。
足の取り付けのために胴体の下を切り取り、新たにネジ止めのバルサ製のハッチ作った。メンテナンス性もバッチリ。
リンケージに関してはエレベーターはロッドによる両引き、ラダーは定番のワイヤーリンケージ。スタント機として使うならこの方法が無難だと思う。

■ フライト編 ■
まだビンビンにパターンをやっている訳ではないのであまり詳しくは書けないけど基本的な事で気が付いた所を少しリストにしてみた。
  • 上でも書いたけどエンジンをYSのFZ-63を載せたらちょっとオーバーパワーでフルスロットルでは機速にのって気持ち良い飛びをするが、スタントの世界ではすぐオーバーフレームになってしまうので充分なスロットルワークが必要。
  • ナイフエッジはF.Airなみに良く浮く、フルパワーではフォーポイント、エイトポイントではラダーの打ちすぎ注意だ。中スローでも充分に浮いているのでロール系は機速を落としてもてもそこそこ形になる。
  • 機速がない時の浮きがイマイチなのでアワーグラス、スエアループなどの上昇から背面へ入る時は注意が必要。まあ機速がなくなってしまえばどのヒコーキも言える事だけど・・・・
  • 尾翼も翼型をしているのでエレベーターのフィーリングは良くリニアな感じだ。
  • 垂直尾翼が大きく、ラダーがよく効くのでストールターンではグリッといかにもラダーでやってますみたいな感じになる。まあ、ラダーを深く打てば必ずヨー方向に倒れてくれるのでテールスライドになって0点をくらう事はほとんどないと思う。側面もあり垂直尾翼も大きいので横風に流されやすいので注意が必要。
  • スナップロールは舵面が大きい割りに入りにくい、舵角をへらしてあるから当然か・・・・、逆に回りだすとなかなか止まらないのでコツが必要だ。もう少し主翼面積が欲しい・・・・
  • エンジンマウントはモールド製で上下にフニャフニャしているが、これはショックマウント効果を狙って計算された構造だ。(と思うのだが)上空ではラバータイプのフローティングマウントに搭載したエンジン音そのものでかん高い音はほとんどせず、ゴボゴボとした低い音になり気持ちが良い音だ。中スローではほとんど聞き取れない位、でも風のある日ばかり飛ばしているのでそんな感じ聞こえたかも知れないけど・・・・
  • 逆プログレッシブ翼なので風がある時にふらつくかと思いきや小さい主翼のせいかけっこう姿勢は安定している。有名な設計技師の言葉だが「ヒコーキは妥協の産物である」と言っていたがまさにその通り、こちらを立てるとあちらが立たず・・・・だから楽しい・・・・てかっ!!

■ その後 ■
飛行回数は200回位になったがしっかりした作りで飛行には支障になるところにはないがエンジンを板プラに移動したのでRCメカも降ろして事実上引退。