ハイプロ製 試作のカーボンマテリアル

ハイプロダクトの長瀬さんとは飛行場ではいつも陽が落ちるまで最近の寒さにも物ともせずにRCについて色々と熱く語ってしまう。ともかくご自身で納得できる品質と機能をとことん追及されているそうで、その情熱と製品に対する愛情には本当に頭が下がります。そして何よりも熱心なRCマニアでもある長瀬さんのプロデュースによるハイプロ製品はやはり一味も二味も違うのだと思う。
そんな話の中で最近ヒコーキにも使えるカーボンマテリアルを試作中との事で一応分野は全然違うが開発らしき仕事をやっているばろの群長もそんな話を聞いちゃったりするとに妙に血が騒いたりする。その中で特にすぐにでも使えそうなバルサシートをカーボンクロスでサンドイッチした物を見せてもらっている内に欲しくなってしまいサーボベットに使える位の大きさを分けてもらった。(゚∀゚)ワ〜イ!!!!!

このカーボンシートは1.5mmのバルサシートに最も薄いカーボンクロスを両面に樹脂で貼り固めた物だ。通常はカーボンクロスを片面にしか貼らないのでサーボベットとして使うには右左が接着されてしまうので問題はないが、構造材と使用すると必ず反りが出てしまいヒコーキに狂いが生じてしまう。また曲げにも弱く簡単に折ることができるが両面に貼る事によってこのサイズでも大の大人が折ろうとしてもかなり難しい位強度がありヒコーキでは応力のかかるスパーやカンザシ、胴体の主翼の付け根あたりの補強部材に最適な材料だ。しかもこのシートを持ってみるとウソのように軽い。芯にミディアムソフトのバルサを使っているそうだが持った感じでは同じ厚さのミディアムハード位の重さだ。もちろんベニア板よりは明らかに軽い。
ガラス板でプレスして樹脂を硬化させているそうで表面の繊維の跡は少し出るがピッカピッカでそのまま表面にしてもカーボンブラックでカッコイイ (・∀・)イイネ!!

このカーボンシートの表面をデジカメでマクロ撮影してみると極細の繊維がきれいに織られているのがよく判りクロスした繊維の間にはバルサも見えている。この薄いカーボン繊維と樹脂の塗り方にノウハウがあるようで普通だとこんなに軽くはならない。作り方を訊ねると快く教えていただいたが喜んで聞いていたので記憶がちょっと怪しい・・・・ とまあっ、こんな感じだったような気がするが長瀬さんいわく、「素人がやってもこんななにピカピカで軽くはならないよ」とあっさり言われてしまった。う〜ん、まあ製品化されたら模型屋で売っているカーボンクロス代+バルサシート代+α位の値段かも知れないので素直に買ったほうが良いと思われる。