Hyperion EOS0610i DUO
次々と新製品をリリースするHyperionからいよいよデュアルタイプの充電器が発売された。電動機もエンジン機で言うところの50クラスあたりからは6セルを使うので3+3セルでの運用になるのでデュアルタイプのバランス充電ができる充電器が必要となってくる。
F3A機に使う充電器もEOS7i、EOS1210iと来てEOS0610iで3世代目になるが、本体内にバランサーが内蔵されていて充電に関するソフトウェアもさらに充実して値段もシュルツに比べると半分以下なので向かうところ敵なしの感じがする。「とりあえず電動機をやるならHyperionを買っとけ!」と言う感じだ。
逆にニッカドの時はあれほど活発だった国内メーカーがLipoの時代になり全く活気がないのが残念な所だ。
パッケージの内容はやはりシンプルと言うか素っ気無い。ちなみにバランスコネクターはマルチタイプが同梱されているがこのコネクタはピンがむき出しなのでヨーロピアンタイプのコネクタをLipoに使っているときはシュートさせてしまう危険性があるので写真のように別売のシングルタイプを使った方が安全である。ちなみに入力側のワニグチはやはり4mmのヨーロピアンタイプのコネクタで接続されていてかなり便利ものだ。
仕様的に気になる出力は180W×2とEOS1210iがちょうど2台分で5300mmAクラスのLipoを2Cでは無理だが余裕で1C充電ができる。常に安定した運用をLipoに求めるなら1C充電の方が安全だと思う。さらにEOS-LBA10が2台、ケース内に入っている事になるが値段はAirCraftで\29,800、RC-HOBBYなどの通販ではさらに15%OFFとコストパフォーマンスはさらに向上した。
充電してみて気になるところは満充電に近くなるとセルあたりの電圧が4.2Vを超えてしまう、この電圧を超えてしまうとLipoにダメージを与えてしまう。これは今までの充電器ではバランサーを外付けしていた場合、バランサー本体の内部抵抗により出力電圧が下がってしまい充電時間が長くなったり、満充電にならない等の弊害がありバランサーの内部抵抗を加味した設定になっているとの事だそうです。ただし自分的には満充電はしないが同じクラブのHさんはフライトパワーのEVO-Liteでは45分位で終了すると言う事です。
入力が11〜28Vとなり親バッテリーを直列につないで充電すると昇圧しなくてもすむのでかなり効率が良くなるはずなのでF3A用のLipoをガンガン充電するには少々力不足のVoyagerには都合が良いと思うのでいずれ試してみたい。
アルミケースにけっこうイイ感じで納まります。これでLipoを2セット4本充電できるので電動F3A機もお手軽に飛ばせるようになりました。
使い勝手は機能やパラメータが増えた分悪くなっている。ディスプレイが相変わらず2桁表示なのでせっかく用意されている様々なデータを表示するにはかなりボタンを操作する必要がある。特に不便になったのが他の充電器ではトップ画面で必ず表示されているクーロン値が表示されない、これを表示させるにはかなり深い階層まで入り込まないといけないので何とかしてほしい所だ。
せっかくの独立した2系統の出力も小型のディスプレイとキー操作がこなれていないので錯覚しやすく使いこなしが大変なので個人的にはシンクロ充電器として使った方が良いと思う。電動機も今は2パックでフライトするヒコーキが増えてきたのでそう言う意味でははまり役の充電器だと思う。
パラメータや機能が多い分、色々と良い所や不便な所が多い充電器ではあるが現状では機能的にもコスト的にもF3A機を飛ばすには最もベターな充電器だと思う。他にも機能的には優れた充電器は存在すると思うがコストパフォーマンス的にはこれ以上の充電器は存在しないと思う、しばらくはこの充電器を活用していきたい。