Hyperion EOS1210i スピードチャージャー
最近、新製品の発売に加速度が付いてきたHyperionから充電器のフラグシップとなるEOS1210iが発売された。まあ新製品といってもOEMかも知れないが製品の仕様決定にはこのメーカーが大きく関わっていると思うのでE-Materのページでも書いたがそつがない。
しかもフラグシップとしてはサプライズな価格でLipoで12セル、充電電流が10Aまで出力できるので1台でF3A機のバッテリーが1セット(2本)充電ができる。今まではこの様な使い方ができるのはシュルツの430あたりからだと思うがEOS1210iが数台買える値段だ。
EOS1210iと添付品、と言っても出力ハーネスしか同梱されておらずマニュアルすらも添付されていない、徹底したコストダウンはここまでやるかと言う位だ。その分、ネットでいつでもファームなども含めてダウンロードできるので不満は全くない。逆にその割り切りが好感が持てる。
横にあるパッケージはオプションで発売されているLBA10を2台ネットワーク接続する為のハーネスとEOS1210iとの接続ハーネスだ。ネットワーク用のハーネスはLBA10をシリースで接続する4mmφのヨーロピアンコネクタの物と信号用の5ピンハースのセット。EOS1210iとの接続ハーネスはどう見てもFUTABAタイプのサーボの延長ハーネスと同じ物に見える。このハーネスはセル毎の充電時の電圧をチェックできるのでぜひ揃えたいアイテムだ。まあ延長ハーネスでも代用はできると思うがかなり安価なので買ってしまっても損した気にはならない。
EOS1210iは思ったより小型でEOS7iと比べてみるとよくわかる。しかもHyperionと刻印してある部分はヒートシンクとファンが入っているのでグレーの部分が実質的な回路が入っている部分になる。バックライト付きのディスプレイは野外では視認性に問題はないが蛍光灯の下ではほとんど字が読めない・・・・(´д`; )
入力用のハーネスはやたら太い。
試しにバッテリー2本をネットワーク充電をやってみた。スピードチェージャーと言う名前の通り2C充電ができるのが最大のポイントだがF3A機のバッテリーを2Cでネットワーク充電するには20Aの出力が必要になる。2C充電にはこの充電器をどうしても2台揃える必要がある。また、ネットワーク接続はまだ色々不安定な要素もあるのでフィールドで機嫌よく使えるか心配のところもある。
ドンドンと親バッテリーに負担がかかるようになってきて現在のVoyager105Aでは最近苦しい、かといって24kgもあるものを2個持って行くのもかなりしんどいのでやはり発電機を最近は考えている。しかもポータブルタイプは12kg前後しか重量がないので持運びはかなり楽になる、しかも900VA位まで出力が取出せるのでいずれは発電機かな。
【充電電流と入力電源】
このEOS1210iを使って家で安定化電源を使いLCL4200-5Sを充電を行おうとしたところ少し時間がたつとリセットがかかり充電ができなかった。そこでVoyagerを使い充電している時にEOS1210iのディスプレイを見ているとたまに充電電流が0Vになる時があるので、おやっと思いしばらく観察していると、どうやら1分毎に一旦充電を止めてLipoを5秒ほどチェックしていきなりまた電流を流すという何ともスパルタンな事をやっていて手持ちの15Aの安定化電源では突入電流がかなり流れるらしく容量オーバーになりリセットがかかるようだ。
AirCraftに問い合わせてみると「仕様です」という答えだった。ちなみにEPP機のバッテリーを充電してみるとこのような動作にはならない。どこで線引きしているかは不明だが注意が必要で安定化電源で充電する時は出力が30A(400W)位のものが必要だと思う。
ちなみにEOS1210iは出力は180Wとの事で5SパックLipoを2本ネットワーク充電しようとするとMAXで4.2Aまでしか電流は流せない、LVX5000も4.2Aでしか充電できないのでF3A用のLipoではネットワーク充電は使えないと考えた方が良いと思う。名前のEOS1210iは12セルを10Aまで流せるわけではなく、12セルまで充電(その時は3.5Aまで)、または10A充電(その時は4セル以内)ができるということらしい。やはり値段が値段なので高額なシュルツの上位機とは異なり基本的な部分はかなりイマイチだが便利機能は満載なので2台揃えて運用すると良いと思う。