電動F3Aで使うアイテムについて
電動F3A機も去年あたりから導入する人が多くなり飛びも定番のパワープラントを使う事により機速はまだエンジン機には及ばないが垂直上昇などの引きはもうほとんど変わらない位になった。残る問題は電動機を始めるにあたってのコストだが高額になってしまうというのが一般的な認識だ。実際の所どの位の費用が必要かは具体的にUPされているサイトもあまり見当たらない。
そこで少しでも始めるにあたって指針になるかと思い、さらにお手軽に(この言葉の響き、けっこう好きです)電動機を始める場合にはどんなアイテムを使ったら良いか、またはともかく安くしたい場合などをここで少し書いてみたいと思います。
1.パワープラント編
 【 1.高性能をねらったアウターでやや廉価Version 】
 モーター
 Electronic Model CyclonF3A
\51,000
 アンプ
 HP-TITAN-90HV-PO
\ 26,480
 小計
\77,480
 1Dingoの値段です。この組合せで充分検定会や大会で使えると思います。
 【 2.ひたすら激安アウターVersion 】
 モーター
 Hyperion HP-Z5025-24
\22,980
 アンプ
 Hyperion HP-TITAN-85HV-PO
\21,300
 小計
\44,280
 量販店で購入するYS110の値段以下です。ただ使えるかどうかは追々UPします。
 【 3.エンジン機を手軽に電動化するギヤダウンVersion 】
 モーター
 C50-14XL ACRO6.7:1 Competition
\74,550
 アンプ
 JETI ADVANCE 90 ACRO Plus OPTO
\34,545
 プログラマー
 JETI BOX
\4,725
 マウント
 
\9,000
 小計
\122,820
 ユーザーは一番多いが値段的にはお手軽ではなくメンテナンスフリーでもない。
アウターローターは他にもドイツ、プレッテンバーグ社製などがありますが性能的にはCyclonF3Aと大差は無いようです。ただCyclonはMKが国内の代理店をやっていて修理やアップデートなどを代行していますので個人的にはこちらの方が安心感があります。
HyperionはAirCraftの販売価格です。他のショップにて10〜20%ほどさらに安く購入すると事ができます。
2.ランニングコスト(バッテリー)編
 【 1.激安でギヤダウンにお勧めVersion 】
 バッテリー
 Hyperion HP-LCL4200-5S
\21,080
 小計(3セット、6本)
\126,480
 電流があまり流れないギヤダウンに最適、軽いのでアウターでも何とか使えている。
 【 2.トータルにバランスの取れたF3A専用Version 】
 バッテリー
 FlightPower EVO5350 F3A 5S1P (2本組)
\67,935
 小計(3セット、6本)
\203,805
 初のF3A専用のバッテリーで重量、容量、値段的にもバランスが取れている。
 【 3.ともかく高出力Version 】
 バッテリー
 ThunderPower TP5000-5SX
\39,690
 小計(3セット、6本)
\238,140
 30Cコンスタント、50Cバースト放電と現在1番HOTなバッテリー。
 【 4.COSMOのF3A用の燃料 】
 燃料
 COSMO BLACK Special 20%ニトロ、16L
\18,900
 小計(8缶)
\151,200
 約300フライト分、上記は定価、量販店で30%off位で購入はできる。
通常は電動機の場合は3セットをローテーションする事によりコスト的にも、充電の待ち時間的にも効率がよいと思う。1セットのバッテリーでどの位フライトが可能かは不明だが丁寧に使えば200フライトは問題ないとの事だが、とりあえず100フライトとして燃料は300フライト分としたが普通のスタントフライヤーならほぼ1年間で飛ばす回数と同じだ。ちなみにバッテリーは常に技術革新があり新型が発売されているので1年経つと寿命よりも先に新製品が出て買換になると思う。
バッテリー燃料ともすべて定価です。バッテリーはフライトパワー以外は10〜20%offで燃料は30%off位で購入が可能。ランニングコストはもう2、3年で逆転する可能性が高い。
3.電動機に必要なアイテム編
 親バッテリー
 ACDelco Voyager MF24F(105A)
\13,000
 Lipo充電器
 Hyperion EOS-1210i ×2
\38,600
 バランサー
 Hyperion EOS-LBA10 ×2
\10,360
 親バッテリー充電器
 DEEP WELL Vertex
\16,000
 マルチ電流計
 Hyperion E-Mater
\9,980
 ※ 安定化電源
 AirCraft BK-PS-1692(15V 40A)
\29,799
 ※ インバーター発電機
 YAMAHA EF900iS(900VA)
\80,000
 ※ バッテリー測定器
 CellMater-8(8セル用)
\12,800
電動機を飛ばす上で必要なアイテムを表にしてみました。「※」マークが付いている物は無くてもとりあえず飛ばす事ができが、あればより便利に飛ばす事ができます。また各アイテムは代表的な製品で、他のメーカーからも同等の物が発売されている場合が多いと思います。
親バッテリー
車用のバッテリーはガンガン使ってしまうと充電しても元の容量まで戻らなくなってしまうので、ディープサイクルタイプのバッテリーを使います。車用で\2,000〜\3,000位のバッテリーでは容量も電流も全く不足します。また大型車用のバッテリーはすでにVoyagerの値段よりも高額になってしまいます。
Lipo充電器
Lipoの充電器は基本的に5セル対応で7Aまで充電電流が出力できれば問題はないと思いますが最近のコンスタントに20Cや25Cの放電能力あるLipoを充電するには最新の充電器を使った方がベターです。決して高いものではないのでLipoに合わせてリプレースした方がトラブルは少ないと思います。
バランサー
F3A機に搭載するLipoは5セルを2本搭載しますが、5セル毎のバランスを取りながら充電する必要があります。バラツキが出てしまうと最悪Lipoを壊してしまい、最悪発火などの危険性があるので必ず購入する必要があります。(と言っても発火したと言う話は聞いた事はありませんが・・・)またEOS1210iには別売の専用ハーネスを接続すると各セルの充・放電中の各セルの電圧もチェックできます。
親バッテリー充電器
Voyagerなどのディープサイクルバッテリーはターミナルの電圧が高いので(約15V)車用のバッテリー充電器は使えません。必ず定評のある専用タイプを購入する必要があります。
マルチ電流計
すでにF3A、特にギヤダウンではデータが定量化されてきているのでアンプやプロペラ等はすべて同じ物を使うので電流値を測る必要性はあまりないかも知れませんが予期せぬトラブルを防ぐ為にも定期的に電流値は測定した方が良いと思います。
特にHtperionのE-Materは電流計の他にもタコメーター、電圧計、さらにはHyperion製のアンプのプログラムBOXにもなる便利なアイテムなので必ず購入した方が良い。
安定化電源
家でLipoを充電する時に親バッテリーの代わりにACからDC15Vを出力する安定化電源です。基本的にはF3A用のバッテリーは大型なので事故があると大事に至るので基本的にはお勧めできません。また最近のコンスタント20C、30CというLipoは満充電の状態でたとえ一晩でも保存すると各セルの劣化の進行が早まるので飛ばす直前に充電した方が良いと思います。
ただしHyperionのEOS1210iはTCSというLipoの充電量をパーセントで管理が可能なので家で80〜90%位まで充電して残りを飛行場で行えば充電時間の節約が可能になると思います。ただしEOS1210iは30〜40A位の安定化電源が必要になります。
インバーター発電機
はっきり言ってVoyagerなどの大型のバッテリーはかなり重いので(105Aで24kg)高齢化の歯止めがかからないF3Aフライヤーは腰が逝ってしまう場合が有るので最近の小型の発電機は12kg前後しか重量がないのでかなり魅力的だ。ただしインバータータイプでないと充電器によってはエラーが出て充電ができない場合が有るのでやや高いがインバータータイプを選びたい。
バッテリー測定器
かなりの便利グッズでCellMater-8というLipoの測定器が発売された。Lipoのバランスコネクタに接続してトータル電圧、各セルの電圧、そして充電量のパーセント表示、バランス判定など驚くほど多機能でぜひ揃えたいアイテムだ。特にF3Aでは大会なので受信機バッテリーと一緒に動力用のLipoの測定しておけば電動機のエンストなどのトラブルを防ぐ事ができると思う。