Hyperion HP-Z5025-24 モーター
EPP機では今まで高額だったAXIなどに代わってより安価なHyperion製のモーターが多く使われるようになってきた。さらにこのメーカーは貪欲で大型のモーターまで幅広くラインナップしてエンジンを市場から駆逐する勢いだ。
さらに140クラス以上ををターゲットとしたZ50シリーズを発売、さらにこのシリーズはハッカーにもOEMされていて電動化に対してはどこまでも貪欲だ。そこで140クラス相当でターン数が一番多いZ5025-24を購入してみた。値段的にはCyclonF3Aの2/5というサプライズな値段で85A〜90Aのアンプを同時に購入しても量販店で買うYS110Sと値段的には変わらない。
まずはEPSILONで使っている旧型のCyclonF3Aと並べてみると違いがよくわかる。Z5025は小ぶりだがCycronはアルミがふんだんに使われているので重量的にはやや軽量だ。しかもZ5025はフロントマウント専用なのでそのマウントを追加すると重量は700g近くなってしまう。
Z50シリーズはさらにロングステーターのZ5035やZ5045があるがメーカーでは12セルの方を推奨していて、重量も本体のみでZ5035で700gオーバー、Z5045では800gオーバーと恐ろしく重たいモーターだ。
上から見るとカンの直径がZ5025の方が小さいのがよく判る。こうして並べてみるとかなり頼りなくなってきて、CycronF3Aと同等のパワーはやはりかなり無理っぽい。上記でも書いたがフロントマウント専門というのがいかがなものかと思う。
とりあえずEPSILONに搭載してみようと思うが専用マウントは使えないのでジュラ板とアルミアングルでマウントを作っている。パワー的にCyclonF3Aに劣るようならすぐに1/4スケールのパイパーカブに搭載予定だが劣らなくてもカブには載せるつもりだ。
ということで製作期間3週間、何とかカットアンドトライでカウリングの中に収まるEPSILONのZ5025用マウントができた。CADでしっかり設計すればこんなに時間はかからなかったと思うのだけど・・・・
余り物の2mmTと1.5mm、1mmTのジュラ板とアルミアングルで作ったが強度をけっこう持たしたのでかなり重くなってしまった。(130g)ただし、構造上ダウンスラストは任意に設定できるようになっている。
 【データ】
 APC 20×10E
 6250rpm / 54A
 APC 19×12E
 5950rpm / 63A
とまあ、飛ばさなくてもフルサイズには使えない事が判明しました・・・・(´д`; )
20×10Eを回した時はCyclonよりもKV値が低いのかなと思ったけど19×12Eで6000rpmを切ってしまうので全くパワー不足です。今度バックマウントタイプが22ターンで発売されたのでそちらの方が良いかも知れない。実売価格で2万円しないので小遣いに余裕があったら購入してテストしてみます。
 【飛行テスト 2007/08/15】
 APC 19×12E
 6150rpm / 78A
猛暑の飛行場でテスト飛行といきたい所だけど余りにも暑いので夕方気温が下がるまで待ってから飛ばしてみた。飛ばす前にまずはデータを取ってみるが以前、取った時よりも気温が30℃近く上がっているのでLipoが元気モリモリでかなり良いデータを叩き出した。フライトは下がったと言っても30℃は軽くオーバーしているので1フライト様子を見てから2フライト目からP-07をやってみるがクローバーの昇りでもうヘボヘボ・・・・、
次のハーフオンコーナーでは2回目のロールからの昇りはかなり辛い・・・・無理して飛ばすが4ポイント付きのループでは熱ダレなのかもう登って行かなくなってしまった。着陸してみるとLipoは40℃前後で全く余裕だったがモーターは軽く50℃オーバーでアッチッチ・・・、完全にモーターが負けてしまっています。
という事でやはりこのモーターは1/4スケールのCub専用となります・・・・( ゜Д゜)/
ちなみに現在のスタント機はRC機の中で最もパワーウェイト比が小さいヒコーキだと思う。例えばYS DZ160では16×13Wと言う強ピッチプロペラを使っているにもかかわらず機速ゼロからの上昇が可能で、電動機屋さんが使うプロペラの計算式にDZ160の前記のデータを代入すると22×8あたりのプロペラだと9000rpmで静止推力が12kg程になる。これまた電動機屋さんが良く使う推重比が軽く2以上になる。300g程のEPP機でAXIの2212-20をAPC10×4.7SFで飛ばしている感じになるのだろうか、少し例えが悪いかな。