DO-TOP (X-TREME) |
【機体関係】 |
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送信機 |
Futaba 1024ZA WC |
受信機 |
Futaba R1149DP |
エルロン サーボ |
Futaba S9101×2 (analog w:45g t:3.1kg 0.16sec)
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エレベーター サーボ |
Futaba S9250 (digital w:55g t:5.5kg 0.11sec) |
ラダー サーボ |
Futaba S9204 (analog w:53g t:9.5kg 0.19sec) |
バッテリー |
Futaba NR-4J 4.8V 600mmA ニッカド電池 |
構造 |
オールコンポジット構造、2分割主翼 |
仕上 |
ウレタン仕上 |
重量 |
約5.2kg(動力バッテリー込) |
初飛行 |
2006/01/22 |
【パワープラント】 |
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モーター |
Electronic Model CyclonF3A |
アンプ |
Hacker Master 90-O-Acro |
動力バッテリー |
ThunderPower TP6000-5S3P×2 (18.5A 6000mmA コンスタント12C、バースト16C 627g) |
【運用データ】 |
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APC 20×13E |
6150rpm / 80A |
この組合せでは流れすぎ(+Д+)、バッテリーが危険で飛ばせないヽ(`Д´)ノ |
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APC 19×12E |
6300rpm / 68A |
5.2kgのヒコーキをややくたびれたFZ140位のパワー感(かなりショボイ飛び) |
■ 機体について ■ |
コンポジット構造でほとんど加工済みの機体が12.5マンセーというサプライズな値段で手に入るので細かい事は気にはしてはいけないが、その細かい所と電動機にしたことで重量が5kgオーバーになった事が重なって致命的な欠陥となってしまった。
主翼は外皮のみのシャーレー工法と同様の構造のため上面と下面の外皮を張り合わせてあるため後縁は問題にならないが前縁が半円形を形成できず、さらに接着剤のバリがでてしまっているので重いこともあり低速での失速特性が悪く着陸で吊ってくるといきなりドスンと空気流の剥離を起してしまうことが何度もあった。丈夫な造りなのでこわれはしないがかなり困る。 また主翼の接合部の構造がイマイチでエルロンのニュートラルが曖昧で、特にスナップロール後は不安定になりやすかった。これはカンザシと後縁側のノックピンだけでは主翼のねじれをこらえきれない為で前縁側にもノックピンを追加すると改善すると思う。 さらに空気抵抗を減らそうと考えられたエルロンとエレベーターのヒンジラインがセンターから外してカバーしてあるがセンターオフになっているので特にエルロンはデファレンシャルが調整しきれず、かなり気持ち悪いフィーリングで馴染めなかった。(下手な奴ほど道具を選ぶのじゃ〜) さらにこのヒコーキは全体的になぜか小振りで1.9mスクエアと言った方が良いくらいだ。何故このような設計になったのかかなり疑問に思うが最近の設計にしてはかなり間が抜けている。また水平尾翼もかなり前側に位置しておりテールモーメントを長くしようと言う努力は何もはかられていない。またラダーにはカウンターバランスも付いていてDZ160を載せた場合はワイヤーのテンションをかなり強めにしないと高確率でフラッターを誘発してしまう可能性がある。基本的にコンテストフライヤーによる設計ではないのでこんな設計になってしまうのかも知れない。国内製の完成機のレベルにセッティングするのはまずムリなのでセカンド機にと考えている人にはお勧めできない。激安をお望みなら清水模型から出ている160クラスのスタント機の方が仕上はOTOPに比べるとかなりイマイチだが飛びは良いと思う。 |
■ パワープラント ■ |
Hackerのギヤダウンがあまりにも評判が悪かったのでエレクトロニックモデル(仏)のCyclonF3Aを購入した。とかくモーターやエンジンなどのパワープラントは工業製品の代表的なもので機能を追求するあまり機能美と言う言葉はあるがデザインはあくまでも機能や生産性を重視しているので二の次とされてしまっているがCyclonは工業製品としてなるべく意識させないようなレトロな雰囲気を加味した洒落たデザインに設計されていると個人的には思っている。
ただし欧米の工業製品は日本製とは異なり実用性を重視していると言うか細かな事は何も考えていないと言うか、リード線の処理の仕方がかなりいい加減だったり、梱包は単に箱の中にゴロンと入っていたり、マニュアル等も一切添付されていないなど日本ではおおよそ考えられない。 それに比べて同時に購入したHacker製のアンプはしっかり梱包されていて分厚いマニュアルも付属(ただし英語なので理解できる所は少ない)、しっかり全商品を網羅したカタログも同梱されていた。ちなみにアンプの設定には別売のProg-Boxが必要で同時購入、参考までのDO-TOPの設定は以下の通り、ブレーキ、進角(タイミング)、アクセレーション、スロットルカーブは好みで変更してみてください。 |
Brake |
Off、アイドルで1500rpm位回すとブレーキとしても充分 |
Rotation |
Left、モーターとアンプの配線で変更した方が良いかも |
Timing |
8°、大きくしても電流が増えるだけで最終的に8° |
Frequency |
8kHz、マニュアルにアウターはこれがお勧めと記載 |
Acceleration |
Soft、アウターはSoftの方がベターだと思う |
Accumulator Type |
Li-Ion/Pol、当然リポです |
Li-Ion/Li-Pol Cut Off |
3.2V、TP6000では容量に余裕があるのでMAXにしてみた |
Cut Off |
Hard、GPと同じく、いきなりエンストしてください |
Initinal Fixed Point |
1.0ms、特に理由はないがMiniにしてみた |
End Point |
2.0ms、特に理由はないがMaxにしてみた |
Throttle Curve |
Logarithmical、これがYSのスロットルに近い感じ |
■ 飛行について ■ |
5kgオーバーの重量級のヒコーキだが機速がないのでエンジン機のようにしっとり感がなく常に負の安定性のような感じで飛ばした感触はかなり良くない。垂直上昇もヌルヌルといつの間にか上がっていってしまっているという感じでGP機(YS搭載機)のような太いトルクにまかした豪快な飛びはしない。これはプロペラが360°回転するのに常に駆動力がかかっているEPと、720°(2回転)回転するのに駆動力がそのうち90°しか懸からず、しかもその角度に駆動力が集中するGPの特性の違いだと思う。
またThanderPowerのTP6000はかなり古い世代のバッテリーという事もありMAXコンスタント放電電流あたりから出力電圧が低くなってしまう特性がありパワー的にもイマイチだ。地上でE-Meterで測定すると70Aほど流れていると電圧は32V位になってしまう。ただ降下でブレーキが良く効くので演技が小さくなってしまっても操舵はさほど困難ではなく、そこそこの飛びはできると思う。ただしGP機のように豪快には飛ばせない。 また風があるとコントロールがばろの群長には困難で演技の位置を合わせたり形にするのがなかなか初心者にはむずかしい。キッチリと飛ぶGP機で練習した方が当然上達も早いし検定会や競技会でも良い結果が出ると思う。が、しかしなぜEP機か?具体的な答えを出す事はできないが、やはり趣味のものだからと思う。仕事ではコストと効率が求められるが結果が出なくても、遠回りをしてもワクワクするもの、人とは違うものをやりたいと思う。スタントの世界ではともかくセオリーが求められるのでEPに関しては初心者は手を出さない方が良いと言われるが、基本的にカンのにぶいばろの群長はGP機でもさほど上達が望める訳ではないのでEPでボチボチやっています。 DO-TOPは飛行中にモーターをメルトダウンさせてしまった事があったが、原因を色々調べたがステーターのコイルが交互に焼けているのでどうやら単相になってしまった感じがする。モーター、アンプ間のコネクタのうち一組が接触不良になり、残りに一気に電流が流れてメルトダウンしてしまったと思われる。4mmφのヨーロピアンコネクタは色々なメーカーから発売されていて相性がイマイチな組み合わせが有るようだ。ブランドは単一メーカーにした方が良いと思われる。 データがボチボチやっていたのであまり収集できた訳ではないが新しくEPSILONを手に入れ、TopStar−Eも完成予定なのでヒコーキとしてあまり調子も良くないので引退となった。 (2007/01/07) |